キャリートレード戦略のETF「PowerShares DB G10 Currency Harvest」
【30日 Seeking Alpha】「PowerShares DB G10 Currency Harvest (DBV)」は、ヘッジファンドが使う戦略の一つである「キャリートレード」を用いたETFである。「キャリートレード」は最も長い歴史を持つ投資戦略の一つである。
このファンドはレバレッジを利用することで、単純な通貨間の短期金利差を上回る利回りの獲得を目指している。レバレッジは2倍で、3つの通貨をショートし、それと異なる3つの通貨をロングするという手法を取る。さらに、先物取引の保証金を米短期国債(Tビル)に投資し、リターンの増大を目指す。手数料引き後のリターンとして、約6~8%を目指す。
キャリートレードは、株式、債券、コモディティなどの資産クラスとは異なるリターンを持つ点に留意する必要がある。キャリートレードにおいては、グローバルな流動性とマクロ経済の安定性が重要である。そのため、今回我々が直面したような金融危機が起きれば、流動性が枯渇し、経済の安定した低金利の通貨へと資金が流れるため、それによって突然大きな損失が発生する危険性がある。
株式や債券が下落する局面では、このETFも価値が下落してしまうので、完璧な分散投資効果が得られるというわけではないが、有効な投資手段の一つになるだろう。
2009年は投資家のリスク許容度改善がグローバルで起こり、このETFは大きく反発した。ノルウェー・クローネと豪ドルのロングが大きく上昇したほか、NZドルの反発も寄与した。
ポートフォリオの構成
対象インデックスは「Deutsche Bank G10 Currency Future Harvest Excess Return Index」。このインデックスは、三カ月もの通貨先物にロング・ショートで投資し、通貨間の金利差からのリターンを狙う。
手数料
エクスペンスレシオは0.75%で一般的な通貨ETFよりも高い。ただ、ロング・ショート戦略を採用している場合、手数料が高めになるのは一般的だ。
類似するETF
このファンドに近いETFとしては、バークレイズの「iPath Optimized Currency Carry ETN (ICI)」が挙げられる。これはETNなので、発行体の信用リスクを抱えている。
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日々、拡大を続けるETF市場。ETFの本場である米国では、コモディティからショート型ETFまで、じつに700本以上のETFが上場されています。バラエティ豊かなETFは、機関投資家やヘッジファンドにも利用され、米国株式市場の取引高上位の常連となっています。ETFニュースでは、国内ETF市場にとどまらず、注目が高まる海外ETFの値動きやローンチ情報などETF業界の最新動向をいち早くお届けします。
