バリューETFとグロースETFの裏話
【14日 Seeking Alpha】 ポートフォリオやアセットアロケーションの戦略について考える際、多くの投資家は、バリュー戦略かグロース戦略のどちらが好みなのか示すものだ。その点ではETF投資家も同じだ。しかし、バリューETFやグロースETFの多くは、純粋にその戦略に特化したものではなく、どちらの戦略のファンドにも組み込まれている銘柄の数は非常に多い。
バリュー株は一般的にPERが低く、配当利回りが高いのに対して、グロース株はPERやPSRが高く、無配当のこともある(最終赤字の場合もある)。バリュー株は一般的に成熟した安定企業で、グロース株は発展途中の企業が多い。グロース株は、高リターンをもたらす可能性と引き換えに、高いリスクをはらんでいる。
バリュー戦略とグロース戦略の比較は熱い議論の的になっており、投資業界は二極分化されている。どちらかの戦略だけに専念する人もいれば、局面に応じて戦略を切り替える人もいる。
著名な研究者が行った有名な分析では、長期的にはバリュー株の方がグロース株の運用成績を上回っているとされている。
バリュー株とグロース株を分類する際には、従来の方法だけが使われるとは限らない。ウォーレン・バフェット氏は投資家に宛てた書簡で「市場の専門家や投資運用者の中には、グロース戦略とバリュー戦略のことを対立する投資手法だと説明する者もいるが、彼らは知性を披露するのではなく、無知をさらけ出しているのだ」と、自らの考えを述べている。
バフェット氏は最も成功したバリュー投資家の一人であるが、株価と比較するのに用いているのは、収益、利益、キャッシュフローなどの一般的な指標ではなく、企業の潜在価値である。
また、多くの投資家は状況に応じてバリュー戦略とグロース戦略を使い分けている。
ETF業界が発展するにつれ、インデックスをベンチマークとしたバリュー株やグロース株に投資するファンドが数多く出現してきた。
しかし、バリュー戦略やグロース戦略でよく使われるベンチマークの多くは、銘柄を画一的な基準では選別していない。それどころか、むしろその反対と言ってもいい。
「iShares Russell 1000 Growth Index Fund (IWF)」に組み込まれている619銘柄の株式のうち、53%に相当する334銘柄が「Russell 1000 Value ETF (IWD)」に含まれている。小型株でも同じように重複が見られる。「Russell 2000 Growth Index Fund (IWO)」を構成する1,200銘柄のうち51%が、このETFのバリュー戦略版である(IWN)に組入れられている。そのため、IWNとIWOでは95%とという高い相関性になっている。
しかし、全てのバリュー・グロースETFがiSharesのRussell系ETFのように重複しているわけではない。Rydexは「ピュア・バリュー」と「ピュア・グロース」という重複を最小限に抑えたETFを発売している。また、「Rydex S&P 500 Pure Value ETF (RPV)」にある約120銘柄のうち、「S&P 500 Pure Growth ETF (RPG)」に入っている銘柄は一つもない。また、中型株の(RFG)と(RFV)の間、小型株の(RZV)と(RZG)の間でも重複が最小限に抑えられている。
「ピュア・スタイル」ETFの相関は依然として高く0.75を超えているが、従来型のバリュー戦略とグロース戦略のインデックスの相関よりははるかに小さい。
【write to Michael Johnston】
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